サルコぺニア肥満とは、筋肉の減少と肥満が合併した状態で、
高血圧や糖尿病などの病気になるリスクが非常に高くなります。
筋肉の量は20代をピークに年々減少していき、
特に40代から注意が必要で、その予備軍は4人に1人なのだとか。
この肥満のこわいところは、見た目ではわかりにくいので、
自分で気付かないうちに進行するところです。
気付いたときには、命にかかわる重大な病気になっているかもしれません。
それを防ぐためにも、まずはサルコぺニア肥満になっていないかどうかを
チェックすることから始めましょう!
サルコぺニア肥満をBMIと筋肉率でチェックしよう!
サルコぺニア肥満はBMIと筋肉率でチェックできます。
- BMI指数が25以上
- 筋肉率が22%未満(女性)、27.3%未満(男性)
この両方を満たす場合サルコぺニア肥満に該当します。
BMIとは、Body Mass Indexの略で、
肥満の度合いを示す国際的な指標です。
体重(kg)÷〈身長(m)×身長(m)〉で計算できます。
BMIは、身長と体重の関係から計算した
大人向けの肥満度を表す指数としてよく使われます。
健康診断ではBMIが25以上ある場合、
内臓脂肪による病気のリスクが上がっているとしています。
BMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の
有病率が最も低くなるということがわかってきました。
筋肉率とは、体重のうち筋肉の占める割合です。
骨格筋の筋肉率ではなく、
筋肉量(骨格筋と平滑筋と水分量を含んだ値)の割合です。
筋肉を増やせば基礎代謝量が上昇します。
有酸素運動の前に筋力トレーニングを行うと、
体脂肪を燃焼する効果が高まるといわれています。
筋肉率は、筋肉量が測れる体組成計でチェックしてみてくださいね。
こちらの記事を参考に!
⇒ サルコぺニア肥満!筋肉率(筋肉量)を測れる体組成計はこれだ!
サルコぺニア肥満を筋力の低下でチェックしよう!
サルコぺニア肥満かどうかを簡単にチェックする方法を紹介します。
筋肉率がわからない場合、こちら方法を試してみて下さいね。
片足立ちで靴下が履けるかどうか・・・
座らずに立った状態で、片足を上げて靴下を履いてみて下さいね。
ふらついて、足が床についてしまったらアウトです。
椅子に座り片足でたてるかどうか・・・
椅子に座って両腕を組んだ状態で、どちらか一方の足を床から浮かし
片足で立ちあがれれば大丈夫。
片足立ちで60秒きーぷできるかどか・・・
両腕は腰にあてた状態で、60秒間片足で立っていられればOK!
この3つの方法のうち、1つでもできないものがあれば、
下半身の筋力が低下している可能性は大きいです。
簡単なので、ぜひ試してみて下さいね。
(注意)ふらついてケガをしないように気を付けて!!
サルコぺニア肥満のリスク1<筋力低下で転倒>
サルコぺニア肥満は、肥満に筋肉の減少が加わったものです。
筋肉が減少することによって、筋力も衰えますよね。
すると、段差がない平らなところでも
ちょっとした拍子に転倒しやすくなります。
バランスを崩した時に体を支える筋力がないからです。
転倒したときに骨折して、
そのまま寝たきりになってしまったという話はよく耳にしますよね。
先ほどの、サルコぺニア肥満かどうかの簡単なチェック法を試すときにも
転倒のおそれがあるので十分注意して下さいね。
サルコぺニア肥満のリスク2<重大な病気の引き金に>
肥満は糖尿病・脳卒中・心疾患などのリスクがあります。
サルコぺニア肥満だと、筋肉の減少によって、
そのリスクがさらに高まります。
とくに血糖値の上がるリスクは、肥満では13倍、
サルコペア肥満になると、なんと19倍にもなるそうです。
肥満に筋肉の減少が加わると、病気のリスクも非常に高くなるので
生命にかかわる深刻な問題として考えなければいけませんね。
重大な病気の引き金となる「サルコぺニア肥満」
あなたは大丈夫ですか?
サルコぺニア肥満ではないですか?
これを機会に、一度チェックしてみてることをオススメします。
コメント