サルコぺニア肥満は、老化や運動不足によって、
筋肉が衰えて細くなった状態の上に肥満が加わった状態。
筋肉の量が減ると、体の機能まで低下してしまいます。
サルコペニア肥満は、
年をとれば誰にでも起こりうることなんですが、
見た目だけでは判断できない
という問題があります。
自分がサルコペニア肥満だということに気付かないのです。
なぜサルコぺニア肥満は、見た目だけではわからないの?
筑波大学の久野譜也教授らが
40~80代の男女、約6000人を調べた結果、
男性も女性も、60代でサルコペニア肥満が増え始め、
70代以上になると、なんとその約3割が該当したというのです。
身長も体重も、ほぼ同じ70歳の女性の太ももを
MRIで撮ってその断面を見たところ、
健康な女性は、筋肉が太く脂肪が少ない状態でしたが、
サルコペニア肥満の女性は、筋肉は細く脂肪が大半でした。
この二人の太ももの太さは、ほぼ同じなのにもかかわらず、
筋肉と脂肪の割合は、全く違ったというわけです。
サルコペニア肥満の女性の太ももには、
筋肉が細くなった所に、脂肪が付いていたんですね。
サルコペニア肥満の場合、
見た目にはそんなに太っていないのに、
体の中身は筋肉が少なくて脂肪が多い
というケースもありますから、とくに注意が必要なんです。
特に女性はサルコペニア肥満に要注意!!
また傾向としては、男性より女性の方が多いそうです。
女性の場合、皮下脂肪による肥満が多いのですが、
閉経後は内臓脂肪も付きやすくなります。
女性は筋肉の減少と閉経が重なるので、男性より、
サルコペニア肥満になりやすいのではとも言われています。
サルコペニア肥満になると、高血圧のリスクが2倍になり、
そのまま放っておくと生活習慣病になってしまいます。
それだけでなく、
筋肉の減少で歩行中に転びやすくもなります。
骨粗しょう症などで骨が弱くなっている女性の場合、
転んだときに骨折してしまい
そのまま寝たきりになってしまうというケースも多いです。
筋肉が細く弱ってしまうと転びやすくもなるし、
転んだときに体を支える力も弱くなっているからです。
こんなことになる前に、
なんとか対策をしなくてはいけませんよね。
サルコぺニア肥満をチェック!筋肉量を測れる体組成計はこれだ!
身長や体重、見た目が同じでも筋肉と脂肪の割合は人それぞれ。
サルコペニア肥満は、見た目では分かりにくい!
この「見た目では気が付かない」というのがかなり厄介ですよね。
今まで体重のことは気にしてたけど、筋肉や脂肪の量までは
あまり気にしていなかったということはありませんか?
サルコペニア肥満を予防したり改善するためには、
まず自分の体、家族の体の状態を知ることが大切です。
そこで、サルコぺニア肥満かどうかを
調べるのに便利なのが体組成計です。
筋肉率は、市販の体組成計で計ることができます。
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骨格筋の筋肉率ではなく、
筋肉量(骨格筋と平滑筋と水分量を含んだ値)です。
- BMI指数が25以上
- 筋肉率が女性で22%未満、男性で27.3%未満
※BMI指数=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
BMI指数と筋肉率が両方とも当てはまる場合、
サルコぺニア肥満の可能性大です。
日頃から自分の体をチェックする習慣をつけて、
生活習慣を見直していきましょう。
サルコぺニア肥満に気づかず、
重大な病気になってからでは手遅れですからね!
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