夏のビールに欠かせないのが枝豆。
そして枝豆といえば、やっぱり「だだちゃ豆」
だだちゃ豆は、山形県庄内地方、鶴岡周辺の
限られた地域で栽培され、
普通の枝豆より豆数が少なく、サヤに生えている毛が茶色で、
くびれが深く、見た目はあまりよくありません。
しかし、見かけとは反対にとても美味しくて、
その味は殿様の舌までも魅了したほどの『超枝豆』。
「まぼろしの枝豆」ともいわれ、人気があります。
だだちゃ豆の由来
だだちゃ豆は、山形県庄内地方の特産品です。
この「だだちゃ」とは、
庄内地方で「お父さん」と言う意味。
ちなみに「おかあさん」は「ががちゃ」だそうです。
その昔、城下町・鶴岡が庄内藩だった頃、
その殿様が大変な枝豆好きで、毎日枝豆を持ち寄らせては
「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」
と尋ねたことから
だだちゃ豆と呼ばれるようになったといわれています。
だだちゃ豆の特徴
だだちゃ豆は、鶴岡周辺の限られた地域で
江戸時代から農家が大切に守り生産されてきた枝豆の「在来種」です。
鶴岡周辺の土地は、
四季の変化が明確で、砂土壌が多いため、透水性が良く、
昼夜の温度差も大きいことから枝豆栽培に適しています。
サヤが茶毛で、くびれも深いため見た目は良くありませんが、
他の枝豆にはない独特の甘味と風味があります。
だだちゃ豆の種はシワが寄っているのも特徴です。
生産地や生産量が限られていて、市場への出回り量も少ないため
「まぼろしの枝豆」とも言われ、その稀少価値が人気をよんでいます。
だだちゃ豆は、この鶴岡の土壌や気候条件にピッタリの種子で、
他の地域で生産しても「だだちゃ豆」の品種特性が出ないため、
生産地や生産者が限定されているそうです。
どうやって幻の枝豆を作ったのか?
毎年味が良く、おいしい豆のみを抜き取り
おいしい豆同士での配合を何十年、何百年と続けて配合し、
それが今のだだちゃ豆になったそうです。
つまりエリートな枝豆同士を配合してきたから
超エリートな枝豆になったというわけですね。
だだちゃ豆の種類
だだちゃ豆は、同じ畑で採れても
収穫時期によってそれぞれ味や風味がまったく違います。
8月上旬~中旬
早生(わせ)
一番早く収穫できる品種です。
本豆や晩生に比べると、香りや甘みは弱いですが、
だだちゃ豆を真っ先に味わい方におススメです。
8月中旬~下旬
本豆(ほんまめ)
香り・甘み・コクが濃厚で旨みたっぷりなので、
非常に人気も高く生産量のほとんどがこの時期に集中。
これぞ「だだちゃ豆」って感じです。
9月上旬~中旬
晩生(ばんせい)
粒・さやが大きく太り、食べごたえ十分です。
甘みもぐんと増すので、冷凍保存しても旨みが逃げません。
だだちゃ豆の最後を楽しんでくださいね。
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