ここ数年、梅雨の終わりごろから真夏にかけて、
気温が高くなる季節、台風シーズンになると、
全国的にゲリラ豪雨による被害が多発しています。
ゲリラ豪雨は、極めて局地的に大雨を降らせ、
かつ雨雲の発生から降雨の最大化までの時間が非常に短いです。
そのため、現在の技術では
事前に発生場所や時刻を特定したり、雨量の予測をすることは、
地震と同様に大変困難だといわれています。
ゲリラ豪雨は、 地形によっては土砂流、崖崩れなどを引き起こします。
また、河川が増水したり、ときには氾濫することもあります。
特に近年は都市化が進んでいることもあり、
その被害は家屋の浸水や道路の冠水にまで及んでいて
我々の生活に直接関わる大きな被害が多く出てきています。
ゲリラ豪雨で被災された方の多くは、
野外にいるときに被災されているようです。
屋内にいれば、 テレビやラジオ、インターネットなどで
さまざまな防災情報を入手できますが、
屋外では仕事や遊びに夢中になり、大気の変化に気づかなかったり
気づくのが遅くなったりしがちです。
そのために、逃げ遅れたりなど水害にあうことが多くなります。
出掛ける前に天気予報を確認
ゲリラ豪雨が多くなる季節には、
特に毎日の天気予報に気をつけることが大切です。
そのとき天気予報や降水確率だけでなく、
各種の気象注意報や警報も確認するようにしましょう。
「大雨」や「洪水」の注警報はもちろん「雷注意報」にも
大雨の可能性が含まれている場合があるので注意が必要です。
雷を起こす原因となる積乱雲の発達は、
「急な強い雨」「竜巻などの突風」、「ひょう」
への注意が含まれている場合があるからです。
雷注意報が発表されていたら、
雷だけでなく急な強い雨にも注意しましょう。
ゲリラ豪雨の予兆とは?
ゲリラ豪雨は予測するのが難しいのですが、
その予兆というものはあります。
それを知っておくことで、身を守ることができます。
- 真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
- 雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする。
- ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
- 大粒の雨や「ひょう」が降りだす。
このような現象が確認出来たら、警戒した方が良いでしょう。
都市部でゲリラ豪雨に遭遇したら
激しい雨が降り始めたら、短時間で通りすぎるので、
雨宿りをしてやり過ごすことが基本なのだそうです。
(防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏)
ゲリラ豪雨のニュースで、マンホールのふたが浮き上がり
そこから地下からの水が溢れているのを見たことありませんか。
道路に水が溜まっているとそれに気づかずに、
マンホールに落下して大けがや命を落とす危険があるのです。
特に注意すべき場所
土地の低いところ、坂の下では要注意です。
車が浮いてしまったり、地下が水没することもあります。
大きい河川より小さい河川は氾濫しやすいので危険です。
地下鉄などの階段に水が一気に流れ込む時もあります。
完全にに水没しなくても水流が激しいため
階段を登れなくなる恐れがあります。
大雨に気付いたら早めになるべく高いところに移動しましょう。
猛暑の季節、突然の天気の変化が起こりやすくなっています。
短時間の間に水害なども起こりやすいです。
思わぬところで災害に巻き込まれないように、
気象情報にも、よりいっそう敏感になっておきたいですね!
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