統合失調症とは、自分の考えや気持ちがまとまらない状態が続き、
幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。
およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気なので、
決して特殊な病気ではありません。
思春期から40歳くらいまでに発病しやすい病気。
薬や精神科リハビリなどの治療で回復します。
統合失調症の症状は?
統合失調症になると、
物事を考える道筋がまとまらなくなります。
また、幻覚や幻聴が現れて、
実際には存在しないはずのものが見えたり聞こえたり臭ったり、
自分の感覚が頭の中で理解できなくなります。
そのため、人とのコミュニケーションも上手いかず、
イライラしたり、些細なことにも敏感になるなど
精神的にも疲れやすくなります。
さらに、物事に対して無関心になったり、
意欲がなくなるなどの症状があらわれることもあります。
統合失調症はこの他にも、不眠や食欲の異常、
不安症状、抑うつなどさまざまな身体症状が見られます。
統合失調症の原因は?
統合失調症の原因は、今のところはっきりとはわかっていません。
脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることが
関係しているのではないかといわれています。
進学・就職・独立・結婚などの人生の進路における変化が、
発症のきっかけとなるケースも多いようです。
また、遺伝子も関与しているといわれていますが、
単純に遺伝子だけの問題ではなく、
さまざまな要因が関与しているといわれています。
統合失調症の診断方法は?
精神科の医師が患者との面談の中で
これまでの経過や現在の状況などの質問をしながら、
その表情や行動、話し方や会話の流れなどから診断します。
しかしこの問診だけでは、うつ病と共通する症状が多く、
誤った診断で治療を開始してしまうケースもあるようです。
統合失調症とうつ病は、共通する症状があるので
判別が難しいのですが治療薬は異なりますので
正しい診断をすることはとても重要になってきます。
脳の画像データを使って80%の確率で
この2つの病気を判別する方法が
東京の国立精神・神経医療研究センターのグループにより
開発されたとのこと。
今までの問診とこの画像データを組み合わせることで、
より正確な診断ができるようになるでしょう。
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