妊婦糖尿病が急増!診断方法や基準値は?食事や運動で予防できるの?

妊娠・出産

妊娠糖尿病が急増しているのをご存じでしょうか。

妊娠中に血糖値が基準値より高くなると、

お母さんにもおなかの赤ちゃんにも悪影響があり、
母子ともに合併症の危険性があるので注意が必要です。

赤ちゃんが巨大児になることで、出産の時に難産になったり、
帝王切開になるリスクも高くなります。

また、妊娠糖尿病になった人の約半数は
将来2型糖尿病になる可能性があるそうです。

今回は妊婦糖尿病の診断基準や診断方法、
妊婦糖尿病の予防のための運動や食事についてご紹介します。

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妊婦糖尿病の診断方法は?

妊婦健診では毎回尿検査が行われますが、
尿糖の数値が高かったり、2~3回続けて陽性になる場合

糖尿病が原因かどうかを調べるために
血糖値の検査(ブドウ糖負荷試験)をします。

とくに妊娠初期から糖尿病があると
おなかの赤ちゃんに奇形が起こる心配があるので、

妊娠初期(4~12週)には、
随時血糖を調べるように推奨されています。

また、妊娠初期に陰性であった人でも、妊娠が進むと
血糖値を下げるインスリンが効きにくくなるので

妊娠中期(24~28週)に血糖値の検査を受ける必要があります。

妊婦さんの8人に1人は妊娠糖尿病と診断されるので
きちんと検査を受けるようにしましょう。

妊娠したら必ず妊婦健診を受けることが重要です。

妊婦糖尿病の診断基準

妊娠糖尿病は75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)で診断します。

1.空腹時血糖値 ≧ 92mg/dl (5.1mmol/l)
2.食後1時間値 ≧ 180mg/dl (10.0mmol/l)
3.食後2時間値 ≧ 153mg/dl (8.5mmol/l)

このいずれかがあれば妊娠糖尿病(GDM)と診断されます。

妊娠中の血糖値の目標値

妊娠糖尿病の治療(食事療法やインスリン注射)で
目標にする値は以下のとおりです。

● 空腹時の血糖値が100mg/dl未満、
● 食後2時間の血糖値が120mg/dl未満、
● HbA1c(NGSP)(血糖値の1~2ヶ月の平均を表す指標)が
正常(6.2%未満)にあること

妊娠糖尿病の予防におすすめの運動は?

妊婦糖尿病の予防には、
お母さんが健康な体であることが大切です。

健康のためには適度な運動が必要ですよね。

とはいっても、妊娠中ですから
飛んだり跳ねたりというような激しい運動はもちろんダメです。

ですから、お勧めはやはり歩くことですね。

安定期にはいったら、
1日30分位の散歩をしてみましょう。

妊娠糖尿病の予防に良い食事は?

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食事については次のようなことに気をつけるとよいでしょう。

● おやつはプレーンヨーグルトや小魚などを中心にして、
果物や甘い物を減らす

● 揚げ物や肉などを減らして、魚中心の料理にする

● 洋食よりは和食の方がおすすめ。
ただし塩分の摂りすぎに注意してね。

● 食事は1口30回を目安によく噛むようにする。
これで食べる量を減らすことができますよ。

厳密にカロリー計算までしなくても、
これらのことに気をつけるだけで、

かなりカロリーの摂取量を減らすことがでるので
ぜひ、心がけてみてくださいね。

妊婦糖尿病になってしまったときの食事のポイントは?

妊娠糖尿病の場合の食事は、血糖をコントロールしながら、
バランスのよい食生活をすることが特に大切です。

食事は時間を決めて、3回に分けて食べるようにする。

主食・主菜・副菜を揃える

鉄を多く含む食品を取り入れる。

ほうれん草、切干大根、ひじき、小松菜、凍り豆腐など。
(レバーは、レチノール含量が多いので、妊娠後期からが良い)

良質のタンパク質を取るようにする。

脂身の少ない肉類(鶏皮なし、ササミ、豚・牛の赤身やヒレ)や
魚類、大豆製品、卵など

食物繊維の多い食品をしっかり摂る。

きのこ類、こんにゃく、海藻類や色の付いた野菜

塩分が多い食品は避けてる

酸味、香味野菜、香辛料、出汁を利用し薄味を心がける。
×漬物、×佃煮、×干し魚、×かまぼこ類の練り製品、
×インスタント・レトルト食品などはダメ

油分の多い洋食より、素材の味を活かした和食がおすすめ

焼き魚、酢の物、お浸しなどの和食が良い。
(ただし塩分の取り過ぎには注意)

糖分や脂肪分の多い間食は控える

×クッキー、×チョコ、×アイス、×スナック菓子、×饅頭など

妊娠中に、体重が増加することは、母体の健康のためにも必要ですが、
太りすぎや、やせすぎにならないように注意しましょう。

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