“やけど虫”による
皮膚炎の被害が鹿児島県内で増加中とのこと。
触るだけでやけどみたいに
赤く腫れあがり水ぶくれになるので要注意!!
“やけど虫” ってご存知ですか?
“やけど虫”とは、アオバアリガタハネカクシのこと。
この虫に触れると、赤く腫れて水ぶくれになり、
その症状がやけどに似ていることから
やけど虫と呼ばれるようになったそうです。
やけど虫は、日本全土の水田の周りや
池、沼、畑、川岸など湿潤な草地にいます。
6~8月に最も多く発生し、
昼間は草むらや石ころの下にいます。
暗くなると、灯火に飛んできます。
夜間、電灯の明かりに寄ってくるので、
網戸をしないで窓を開けていると室内に入ってきてしまいます。
見た目は、蟻みたいに小さいので、
つい素手でつまんだり、はたいてしまいそうですよね。
実はこれが危険なんです。
やけど虫による皮膚炎の症状は?
この虫は、刺されなくてもただ触れただけで、
やけどみたいにただれたり、
線状に赤く腫れあがって水ぶくれになります。
やけど虫に触った手でほかのところに触ってしまうと
またその場所にも水泡が出来て広がってしまうんです。
なぜ触っただけでこんなことになってまうのかというと、
やけど虫の体液にペデリンという毒があるからです。
農作業中や寝ているときに被害にあう人が多く、
毒液が目に入ると失明すこともあるそうです。
「あり」みたいに小さいのにこの毒は強烈で怖いですね。
やけど虫に触れてしまった時の対処法は?
ついうっかり素手でやけど虫をはらったり、
つぶしてしまい、皮膚に体液が付いてしまったら、
まずはすぐに水で洗い流してください。
そして、医師に診察してもらって下さいね。
治療はステロイド軟こうの塗布などで、
一般的には完治まで5~10日くらいかかるようです。
腫れているところを触った手で、ほかの部位や
他人の皮膚を触ると炎症が移ってしまうので注意が必要です。
やけど虫の駆除方法
寝ているときに被害にあうことが多いので、
やけど虫が室内に侵入しないようにすることが先決。
夜間は部屋の明かりに誘引されて室内に入ってくるので、
窓を閉めるか、空ける場合は網戸をするようにしましょう。
さらに、戸や網戸や外壁に
殺虫スプレーを振りかけておくのも効果的です。
やけど虫が室内に入ってきてしまった場合は、
素手ではらったり、つまんだりなど、絶対に触らないでください。
ティッシュなどを多めに使用して外につまみ出すか、
殺虫剤で駆除してください。
このとき虫の死がいにも素手で触れないように注意して下さいね。
死んでも有毒成分が含まれています。
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